ブラジルでは今年1月に新たな政権が発足し、2030年までには森林破壊をゼロにするという目標を掲げている。さらに、そのための資金を募るために各国に協力を呼び掛けていて、すでにアメリカ・ドイツ・ノルウェーなどの支援を取り付けている。さらに2025年には気候変動に関する国連の会議「COP30」をブラジル北部のアマゾン川河口の都市・ベレンで開催することを決めている。しかし森林破壊はそう簡単には止まりそうにない。森林破壊が止まらない理由にはアマゾンで暮らす人々の貧困の問題が背景にある。気候変動に影響すると言われても、自分のその日の暮らしが大切だと考える人が多い。また森林を焼き払い牛を放牧する農業というのは焼畑農業として昔から続けられてきた。少し森を焼いても10年ほどすればまた元の森林になると考える人も多い。しかしアマゾンでは現状17%程度の森林が失われていると言われている。この割合が25%まで膨らむと、森林の再生ができなくなる臨界点を迎えるとも言われている。現地の研究機関などによると、このままのペースで森林の消失が続けば、2030年頃には臨界点に達するといった指摘もあり、対策が進められている。。