徳島局から伝える。2018年7月の西日本豪雨では三好市や阿南市などで土砂崩れや住宅浸水、道路の寸断が相次いだ。このうち三好市の粟山地区では、おととしまで避難指示が続き、三好市の山あいの地区では地すべりを防ぐ工事がいまも続いている。また、地元の自治会長によると長引いた避難生活により、豪雨前に15世帯27人いた住民は4世帯7人に減り、一層の過疎化が進んだ。住民の多くは70歳以上で、人が住む場所が縮小したことで畑を荒らす動物の被害が増えたほか、空き家の管理も課題となっている。粟山地区自治会長・喜多二三男さんは「(過疎化が)14、15年ぐらいは早まったと思う。お祭りもできなくなるかな」と話した。