新潟県にある火打山には、湿原が点在しており、夏から秋にかけて花々が咲き誇り「天空のお花畑」と呼ぶ登山者もいる。その山頂付近に現れたライチョウ。現在、火打山に生息するのは約20羽。 ライチョウの生態を40年以上研究する中村さんによるとライチョウの住む場所に異変が起きているとのこと。ライチョウの主食は高山植物だがイネ科の植物が増えたことでその生育が脅かされているという。ライチョウを守るためイネ科を取り除くプロジェクトが始まった。作業するのはこれまで人の手が入らなかった特別保護地区。さらに一般の登山者が関わる新たな調査の取組みも始まった。登山アプリに投稿されたライチョウの写真や位置情報を専門家が収集。生息数の変化を把握し、保護が必要なエリアを洗い出そうとしている。中村さんは「こうした新しい保護の取り組みを進めていくことが大切だ」と指摘している。