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「紺谷冨吉」 のテレビ露出情報

プラスチック製品を作る金型の製造に欠かせない切削工具には硬さと柔らかさが重要。超硬合金の主な原料は炭化タングステン。工具の性能を高めるためには粒子を細かく均一にする必要がある。そこで使っているのが炭化タングステンを粉砕するミキサー。このとき、コバルトというレアメタルの一種を加える。炭化タングステンの粒子をつなげる接着剤の役割と同時に全体に柔軟性をもたせる。粒子が均一になった粉末は刃の材料になる。刃は自社製造した金型を使ってプレスしている。自社で製造することで1000分の1mm単位の精度で形を作っている。プレスしただけではコバルトの力が発揮されずもろい。窯で1300℃以上で10時間以上熱して焼き固める。人工ダイヤモンドが埋め込まれた円盤で刃を磨き上げる。切削工具の刃は金型の削り具合によって微妙に異なる。その数は1万5000種類以上。切削工具を設計するうえで大切なのが削ったときの切りくずの出方。切りくずを残すことなく瞬時に排出しないと金型を刃を傷つける。刃ができると耐久性を高めるコーティング加工を施す。
創業者の紺谷冨吉は1928年、帝国カッター製作所を創立。切削工具のフライスカッターの製造を始めた。1987年には日立ツールに社名を変えてインサートの製造に注力した。独自の営業方法である「技術サービス」を始めた。

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