次世代半導体の量産を目指すラピダス。製造装置の搬入が進み、いよいよ世界初の半導体の試作に向けて、動き始める。IPA(情報処理推進機構)は経済産業省が所管する独立行政法人。国と民間のサイバーセキュリティやデジタル基盤の整備を担っている。IPAがラピダスに出資し、株主となることでサイバーやデジタルの知見などを事業に反映させる狙いがある。きょう武藤経済産業大臣が、加藤財務大臣と来年度予算案の閣僚折衝に臨んだ。AI、半導体分野で3328億円を計上することで財務省から承認を得た経産省。そのうちIPAによるラピダスへの出資分として1000億円を盛り込んだほか、残りを省エネ半導体などの設計拠点の整備などに充てる方針。ラピダスをめぐっては、債務保証や税制優遇などの支援策も検討していて、関連法案を来年の通常国会に提出する予定。