悪質な自転車の運転に対して反則金の支払いを求める「青切符」による取り締まりについて、具体的な反則金の金額が決まった。「ながら運転」には反則金1万2000円。来年4月1日から反則金の支払いを求める青切符による取り締まりが導入されることがきのう閣議決定された。16歳以上の全運転者に適用される。主な違反行為の反則金は「2人乗りや並走」が3000円、「傘さしやイヤホン」が5000円などとなっている。一方で、自転車の歩道通行にも6000円の反則金が科されることについては戸惑いの声が上がっている。50代男性は「場所によっては道路を自転車が通行できるような整備がされていない」と話した。自転車は車道左側部分を通行するのが原則だが、13歳未満や70歳以上が運転する場合や、道路標識で歩道通行が可能な場合、車道の幅が狭い等事故の危険を伴う場合などは歩道も通行できる。青切符による取り締まりについては、歩道通行をしたすべての自転車ではなく、歩行者を立ち止まらせて通行を妨げるなど悪質性や危険性が高い場合などが対象となる。自転車活用推進研究会・小林成基理事長は「歩行者の邪魔になる場合には自転車側が避ける、自転車側が遠慮することが大前提」と話した。弁護士・萩谷麻衣子は「青切符が導入されることで取り締まりも進む。不意打ちにならないように周知方法も検討していかないといけない」とコメントした。