千葉県警察本部は県内にあるコンビニエンスストアの店舗に担当の警察官を決め、警察官と店側が連携して特殊詐欺の被害防止を強化する取り組みを始めた。特殊詐欺グループは、ATMから金を振り込ませたり、電子マネーを購入させたりする際に、被害者をコンビニに誘導することが少なくなく、千葉県警察本部はコンビニを被害を未然に防ぐ最後の機会と捉え、対策を強化することを決めた。「アシストポリス」と称して、県内約2860ある店舗のうち了解が得られた店について1軒ずつ担当の警察官を決め、警察官が出向いて店員などに被害を未然に防ぐ効果的な声のかけ方を伝えたり、最新の情報をまとめたチラシを提供したりする予定。先行して始めた松戸東警察署の管内では、昨年度1年間に33件の被害を防ぐことができたとしていて、千葉県警生活安全総務課は「各店舗に協力を求めながら特殊詐欺の被害防止だけでなく、地域の困り事などを知るきっかけにもして地域の安全安心につなげたい」と話している。