是枝氏は翁カーブについて「日本だと世帯年収が平均的な賃金の60%~80%くらい、世帯年収300万円~400万円台くらいの方の負担が特にOECDと比べて重いことが明らかになった。社会保険料の重さと子育て世代向けの支援の少なさが見えてくる」、宮本氏は「日本の社会保障は決して出来が悪かったわけではないと思う。ただ、前提となっているのは、みんなが安定的に働けて家族を養える状況。この前提がひっくり返ってしまっていま非常に不安定なき方しか出来ない。非正規で所得の少ない人が増えている。ですので、根っこにあるのは雇用の問題というのは忘れてはいけない。所得の低い人達の保険料がどうしても重くなっていく。そのあたりがこのカーブに表れている」と解説した。所得の低い層の負担が重くなっている要因について是枝氏は「社会保険料が高いというところがある。社会保険料については給付もあるのでなるべく平等に負担しようという考え方がある。そうすると、収入に対する同じ率で負担を原則求めるという形になるので、所得の低い方にとって負担が重くなりやすい特徴がある。また、高齢化が進み医療や年金の必要が上がったため、かつてより保険料率が上がっているために、より所得の低いにとって厳しい状況置かれていることが多い」、宮本氏は「一つは働き方の問題。働く条件・処遇が大変厳しい。ここを改めるということと、しかるべき給付をちゃんと行っていく。この両面で対応していき、合わせて社会保険料負担を見直していく、このバランスを取っていかないといけない」と述べた。
