中国の習近平国家主席は5日、ヨーロッパ訪問の最初の国、フランスに到着した。関係を強化し、対立が続く米国をけん制する狙いがあると見られる。ヨーロッパ3か国を訪問する習近平国家主席は5日、パリ郊外の空港に到着し、アタル首相に出迎えられた。習主席のヨーロッパ訪問は5年ぶり。到着に合わせて習主席は「伝統的な友好関係を強化し、さまざまな分野での交流と協力を深めていく」との談話を発表した。米国の圧力一辺倒の対中外交とは一定の距離を置くフランスと関係を強化し、西側の連携にくさびを打ち込む狙いがあると見られる。習主席は談話で国際情勢についても意見交換する意向を示していて、ウクライナ侵攻や中東情勢など国際情勢についても協議する見通し。習主席はフランスのあと中国が掲げる経済圏構想「一帯一路」の参加国セルビア、ハンガリーを訪問予定。