石破首相は訪問先のペルーで中国・習近平国家主席と初めての会談に臨んだ。石破首相はあまり笑顔を見せなかったものの、穏やかな表情で習主席と握手を交わした。会談の公開は冒頭のみだったが、石破首相は活発な軍事活動に深刻な懸念を伝え、日本人学校の児童の殺害事件などを受けた安全確保策を求めたとみられる。外交筋はトランプ政権発足前に「中国は日本との関係を安定させたいはず」と話している。これに先立ち、石破首相は米国・バイデン大統領と初めて会談し、韓国・尹錫悦大統領を交えた日米韓3ヵ国首脳会談も行った。また、APECでは自由で開かれた貿易、投資の推進を訴えた。トランプ氏復帰で国際情勢が変化する可能性も視野に、石破首相は各国首脳との関係を築きたい考え。