ロシアの外交評論家・ルキヤノフ氏にインタビュー。ロシア議会下院選挙では政権与党が全体の4分の3以上議席を獲得したほか軍事侵攻から帰還した兵士など46人が当選、プーチン大統領はウクライナ侵攻の継続が選挙で支持されたと誇示していた。ルキヤノフ氏は「プーチン氏が選挙結果を受け攻撃を一段と激化させる」との見方を示した。実際にロシア軍はウクライナへの攻撃を激化させている。なかでも首都キーウなどにジェットエンジンを搭載した新型無人機が大きな被害を与えている。今月2日プーチン大統領はこの無人機を視察し、大量投入する構えを示した。一方ウクライナはヨーロッパとの関係を強化、EUと加盟国からの軍事支援の総額は日本円にして約16兆円規模に上る。ルキヤノフ氏はプーチン政権について「資源もあり人口も多いロシアが、支援で戦闘を続けるウクライナより長期戦では有利と信じている」などと指摘し、ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ東部のドンバス地域については制圧するまで譲歩しないとの見方を示した。11月に中国でAPEC首脳会議、12月には米国でG20首脳会議が予定されプーチン大統領がトランプ大統領や習主席と議論する可能性もあるが、ルキヤノフ氏は「明確な目的がなければ会談を重ねても意味はない」と突き放している。ただトランプ大統領について「プーチン氏はウクライナとの和平に向けて役割を期待している」としている。
