熊本・菊池市にある犬の介護施設「老犬ホームトップ」。ペットブリーダーの緒方心代表が17年前に殺処分を減らすための取り組みとして始めた。現在は妻とスタッフ5人で33匹の老犬が暮らしている。犬たちはドッグランで体を動かし、体調やアレルギーに合わせて食事を用意する。自作の介護器具で介助している。24時間監視カメラなどで見守り何かあれば飼い主や動物病院に知らせている。費用は1匹あたり年間約55万円。全国から相談が来ており、月に1～2頭を預かっているという。緒方代表は「人間は訪問介護やデイケアなど色々な選択肢があるが、犬も一緒だと思う。預かった犬の90％がここで最期を迎える。亡くなるときは誰かそばにいてあげたいし、飼い主にもきちんと伝えたい」と話す。