マルコス大統領とサラ・ドゥテルテ副大統領の対立が深まるフィリピン。フィリピンで明日、中間選挙の投票が行われる。中国との関係の強化を目指すドゥテルテ氏側と、アメリカとの連携を強めるマルコス大統領。フィリピンの今後にどう影響するのか。マルコス大統領は平和や国民の安全と正義の実現を目指すと訴える。サラ副大統領は、マルコス大統領を批判。マルコス氏はドゥテルテ前政権の政策を継続することを訴え、副大統領選挙に立候補したサラ氏と選挙活動を行った。マルコス大統領は、前大統領をめぐるICCの捜査について、当初は協力しないと述べていたが、去年妨げないと態度を一転。これにサラ副大統領は反発。ドゥテルテ前大統領はICCの逮捕状にもとづき逮捕された。人道に対する犯罪の疑いだ。サラ副大統領は議会から弾劾訴追された。あすフィリピンの中間選挙が行われる。議会下院選、各地の知事選なども。弾劾裁判を担当する上院選挙も行われる。弾劾裁判で有罪と判断される場合、サラ副大統領は、副大統領職は罷免になり、大統領選への立候補資格も失うことになる。罷免を阻止したいサラ氏陣営。ドゥテルテ前大統領の側近などを上院の候補者として擁立。苦戦を強いられている。背景にあるのはマルコス政権による外交路線の転換だ。前政権では中国との関係強化を目指し、南シナ海の領有権問題を棚上げした。マルコス政権は、アメリカ軍が使用できる基地を増やすなど連携強化を進める。ドゥテルテ政権で大統領顧問だったランビーノ候補は、中国は敵ではないという。しかし中国寄りの候補者には有権者から厳しい声が上がっている。聖トマス大学の助教は、ドゥテルテ氏は明らかに中国よりで、南シナ海の問題だけは人々の意見の対立はないという。
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URL: http://www.st.thomas.ac.jp/
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