伊藤恵(32)は念願のマイホームに暮らし始めて1か月。家計の足しにとパートで働き始めた。恵は料理が苦手で家事との両立に大苦戦。そんなとき料理教室の先生・横島綾がおすそ分けを持ってきてくれた。その「いただきます」が事件の始まりだった。後日、お礼を伝えに綾を訪ねたが不在だった。そこから連日のように綾からおすそ分けが届くようになった。しかし夫が恵みの料理を残すようになった。これは娘の教育に良くないと感じた恵はおすそ分けを断ろうと夫に相談するが夫は聞き入れなかった。綾の料理教室のチラシを持っていた夫の様子がおかしいと思った恵が料理教室を訪ねると夫の姿があった。綾が生徒に手を出すというウワサを聞いた恵は夫の胃袋を掴み返そうと料理の勉強をした。そして綾に負けない料理を作れるようになった。そこで夫にもう料理教室には行かず、綾にも合わないようお願いした。おすそ分けも来なくなり平穏な日々が訪れた。それから1か月、夫の誕生日が迫り、何を作ろうと考えていると、夫のスマホに「来週の誕生日。教室じゃ教えない、特別料理を用意して待っています」というメッセージが来た。綾との関係はまだ続いていた。恵は綾に直接言いに行ったが綾は「教室には来ていない。私じゃない。」というばかり。もう現場を押さえるしかないと恵は夫のスマホを操作し居場所を特定した。
