大規模火災により一夜にして変わってしまった石川・輪島市の観光名所、朝市通りでは復旧半ばの地域もあれば、あの日から変わっていない景色も。石川・珠洲市では地震と津波による甚大な被害に見舞われ、街は壊滅状態に。146人が命を落とした(うち災害関連死49人)。夫・薫さんと2人で暮らしているという珠洲市在住・松本恵さん。被災地で課題になっているのが“人口流出”。珠洲市では今年1月から先月までに約1割の人が故郷を離れた。夫の実家は一部損壊と判定されたままの状態。解体もされていない。現在は夫婦で賃貸住宅で生活している。今年9月に奥能登を襲った記録的豪雨。1600棟以上の住宅が被害を受け、仮設住宅をも飲み込んだ。復興に向け前向きに歩み出したさなかに追い打ちをかけた、あの日の災害。気持ちが折れそうなときに支えとなったのは、地元の人やボランティアの人たちの存在だった。