まず最初のテーマは乳がんとの闘いについて。アンナさんが胸の異変に気づいたのは今年5月下だった。「鏡で見た時(胸が)かたまりのように小さくしぼむ。びっくりするくらいの左右の違いになり、中央に引っ張られて上下も引っ張られていた。24時間前にシャワー入っているのにいきなりなった。「あれ?」という感じだった。」とのこと。右胸に違和感をおぼえたアンナさんは家族に勧められすぐ医師の診察を受けた。診断結果は乳腺の「小葉」から発生する乳がんでリンパ節にも転移が見られステージは3。小葉にできるがんの場合、徐々に胸が萎縮するなどの症状が出るそう。乳がんと告知されたアンナさんが「まったく治療しなかったら死ぬの?」と先生に聞くと医師は真顔で「それは分からない。でも治そうという気持ちが治っていく。」と言われたそう。診断後すぐ最初の抗がん剤治療に入ったアンナさん。そして先月初旬には右胸を全摘出した。治療についてアンナさんは「抗がん剤は人それぞれ副作用がある。『全然大丈夫』みたいな人もいるが、私はそういう感じではなかった。」と話す。がん細胞の増殖を抑える抗がん剤治療は正常な細胞まで攻撃してしまうため吐き気や手足の痺れ、痛みなど副作用を起こすことがある。アンナさんもこの副作用に悩まされたそうで「かなりの貧血状態に陥った。痛いし、しゃがみ込んだこともある。それやった時に抗がん剤をやめる気持ちもわかると思った。でも私が思っていることは一つ、絶対に自分からはやめない。がんに効果的というエビデンスも出てるし社会復帰している人がたくさんいるので、これを諦めたら死んじゃう。」などと語った。脱毛については「最初はやっぱりショック。胸がなくなるよりも髪の毛にこだわって生きてきたので一番大事なものがなくなっちゃうと思った。洗いながら髪の毛が取れたが、取れ始めてから4~5日で全部なくなった。家に母がいたので根本から髪の毛を切ってもらって、泣きながら切ってもらって。」などと話した。ショックを受けたアンナさんだったが、気持ちを切り替える転機もあったそうで「抜けるとわかっていたのでウィッグは用意してあった。より自然に見えるウィッグを追求しようと思って、ウィッグ探しの旅に出た。」と話した。落ち込むだけでなく今できることを楽しむ。そしてがんと向き合うことで気持ちが楽になったそう。