オーストリア国民議会の選挙。内務省が発表した暫定結果によると、自由党が58議席、国民党が52議席、社会民主党が41議席。極右でロシア寄りの自由党が第1党となる見通し。いずれも過半数に届かなかったことから、自由党が連立政権を樹立できるかが焦点。ただ、右寄りの政策を掲げる自由党への反発は強く、連立協議は難航する見込み。オーストリアではウクライナ侵攻による物価高騰など現政権への不満が高まっていて、減税や難民受け入れ制限などを訴える自由党への支持が広がったものとみられる。ヨーロッパでは極右政党の躍進が相次いでいて、警戒感が広がっている。