裏金議員について、自民党は原則公認する方向で調整。衆議院選挙で判断材料の1つとなる石破総理大臣の所信表明演説。衆議院本会議、自民党派閥を巡る裏金事件についてから話し始めた。最初に取り上げた政策は外交、安全保障。防衛力強化をとなえたものの岸田前総理大臣が打ち出した防衛費増額に伴う防衛増税については言及せず、総裁選挙中に主張していたアジア版NATOや日米地位協定の見直しには触れなかった。石破首相はけさの閣議で物価高対策などを柱とする経済対策を指示。衆議院選挙後に経済対策を盛り込んだ補正予算案を国会に提出する考え。石破政権の目玉の1つが地方創生。少子化対策、防災についても話した。所信表明演説について、野党各党は厳しい評価を下している。会見で日本維新の会・馬場代表は「ないないづくしの所信表明演説だった」、共産党・田村委員長は「あまりの中身のなさに驚いた」、立憲民主党・野田代表は「近代まれにみるスカスカの所信表明」、国民民主党・玉木代表は「石破カラーという色がまったくなくなった」、れいわ新選組・山本代表は「総理大臣になるために魂を売った結果だ」、社民党・福島党首は「カメレオン総理」、参政党・神谷代表は「反発とか不満を呼ぶ中身だった」などと述べた。一方、公明党・石井代表は「現実的になってくることの反映」とフォロー。自民党は裏金事件で処分された議員について、衆議院選挙では原則公認し、比例代表との重複立候補も認めることで調整。総裁選への出馬会見で公認するかどうかは厳格な基準で議論し、非公認とする可能性にも言及していた石破首相。ふたを開けてみると自民党は都道府県連から申請があれば公認することを基本方針とする考え。石破首相は「それについては何も決まっていない」、立憲民主党・野田代表は「総裁選中の発言と全然違う」と述べた。