就職氷河期の年金について、加谷は、年金受給額は世代によって差が大きく、就職氷河期世代には何らかの形で手当をしなければ、将来大変なことになる、政府は優先して考えるべきだなどと話した。塚越は、基礎年金の底上げは、就職氷河期世代はもちろん、他の世代にもプラスの影響があるなどと話した。基礎年金の底上げ案では、国庫と厚生年金の積立金をあてて底上げすることが検討されていた。厚労省の試算によると、基礎年金の底上げを行うと、会社員のもらえる年金は2040年までの間、現制度に比べ最大月額7000円程度減る。その後は、現制度に比べ高い水準で年金をキープし、結果的にはほとんどの人の年金が増える予定だという。石破総理は国会で、削除された底上げ法案について、厚生年金の積立金を使うことに流用だとする意見もあり、今回の法案に規定しないことにした、2029年の財政検証を踏まえ、適切に検討し、必要な措置を講じるなどとした。きょう午後3時、党首討論が行われる。国会の会期末は6月22日で、今国会で成立させるためには今月中の衆院通過が必要になる。加谷は、財政検証は5年に1回、状況はどんどん悪化していくから、できれば今国会で議論してほしかったなどとし、ある程度円安が落ち着き、賃上げも定着してきた、賃上げの流れが中小企業に広がってくれば、安定していくのではないかなどと話した。塚越は、年金は経済を写す鏡、年金だけでなく、経済全体をよくしていく視点ももつ必要があるなどと話した。106万円の壁の撤廃について、塚越は、非正規でしか働けなかった就職氷河期世代が早く厚生年金に入ることができるようになり、年金が増えることにつながる、一概に悪いことばかりではないなどと話した。