2025年7月27日放送 9:00 - 10:00 NHK総合

日曜討論
与野党に問う 参院選後の日本政治は

出演者
山下毅 上原光紀 
(オープニング)
オープニング

一昨日開かれた与野党の党首会談。石破総理は、アメリカとの関税交渉で合意したことを説明。その2日前、石破総理は参議院選挙での敗北を受けて3人の歴代総理と会談。その直後、自らの進退を巡って続投する意向を重ねて示したが、自民党内からは様々な声が上がっている。一方野党側は8党が会談。与党が衆参両院で少数となるなか、政策面について協議を続けていくことで一致。各党は参院選の結果をどう受け止め今後の政治にどうのぞむのか。与野党の選挙対策の責任者などが議論。

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石破茂自由民主党
(日曜討論)
選挙結果の受け止めは

参議院選挙の結果を振り返る。与党側は、自民党が選挙区と比例代表合わせて39議席、公明党が8議席。野党側は、立憲民主党が22議席、日本維新の会が7議席、国民民主党が17議席などと紹介。比例代表の得票数は、最も多かったのが自民党、ついで国民民主党・参政党・立憲民主党。自民・木原氏は「事実を謙虚にまた重く受け止めて、まずは結果の検証と分析をして何が足りなかったかを補っていく」等と述べた。続投の意向を示す石破総理に対し自民党内で辞任を求める動きが続いている事について、総理としてこの結果をどう総括するか、両院議員の懇談会で議論していきたいという。立憲・大串氏は、当初目標としていた与党過半数割れは達成できたが、全体として伸び悩んだ傾向があったことは否めないという。選挙区においては、推薦した候補が2名新しく当選しているが、いくつかの複人数区で勝てなかった、また比例区において投票が伸びる中で伸び悩んだという。維新・岩谷氏は、目標を超えた7議席を獲得したが厳しい戦いだったという。社会保険料を下げる改革や福祉を全面に掲げて訴えてきたが、いわゆるウケのよい政策では思っていないという。だが日本の再生と成長に絶対必要だという強い信念のもとにあえて全面に出して戦ったという。広報などに改善の余地はあったとし、これからもブレずに支持を広げていきたい考え。

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国民民主・浅野氏は今後の課題について、党としては昨年の総選挙に続き参院選でも人数が増えたので、党内のマネジメント・ガバナンス強化が1つの課題になるという。公明・三浦氏は、今回掲げた目標に到達できなかったことについては申し訳ない思いでいっぱいだという。既成政党に対する厳しい国民の声、これまでの延長線上ではない国民の期待に対するところにその想いを致すことができなかったということは謙虚に厳しく受け止めていくという。参政・梅村氏は、日本人ファーストを掲げ選挙戦を戦った結果、当初予想を大幅に上回る14議席、選挙区で7名・全国比例で7名の当選者を出すことができたという。比例の得票率は大変重いものがあり、それだけ参政党への期待を寄せてもらってると背筋が伸びる思いだという。今後の課題は、一致団結して党員たちが政策実現に進めていけるような新人育成並びに組織づくりが課題になるなどとした。れいわ・高井氏は、残念ながら目標議席には達しなかったがそれ以上の成果は、結党以来訴えてきた消費税が争点となり、消費税廃止・減税を訴える勢力が過半数を超えたこと。ただ、選挙後の党首らの話を聞くと消費税は早くもトーンダウンしているという。消費税廃止を本気でやろうとしてる政党はれいわだけだと十分伝えられなかったことが今回の最大の課題だという。

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共産・小池氏は、議席を減らしたことは残念に思っている。選挙結果全体については、衆院選に続き参院選で自民・公明が過半数を割ったことは前向きの結果だと思っている。その点で共産党は論戦においても役割を果たし、1人区での野党候補者1本化も貢献したと思っている。暮らしを支えて人権と民主主義を守り抜くために強く大きな党を作っていく決意。保守・有本氏は、結党から初めて臨んだ参院選で2議席獲得したことはありがたく思っている。比例得票は衆院選の2.5倍となり、訴えがだんだん届いてきたと思っており、どのように実現していくかを頑張っていきたいという。既成政党が伸び悩み新興勢力が躍進した背景などについて、立憲・大串氏は、「既成政党とみなされがちだが一貫してチャレンジャーの立場にある」などとし、その中で改選議席22に対して推薦候補も含め24、比例に関しては得票数は増えたが全体の投票率が上がり伸び悩んだ面があるという。そういったところは総括しないといけないが、中道・リベラルな立場から野党の中でも存在感を発揮していく、さらには野党第一党として野党皆さんの声を受け止めて国会の中で与党と対峙していくという役割もあるという。こういうことをしっかり行っていくには、野党第一党の立場は非常に重要だと思っており、その役割をしっかり果たしていく方向につなげていきたいという。自民・木原氏は、自民党は結党70年の節目であり、与党として多くの期間を過ごし経済や社会保障、治安、災害対策など幅広くあったが、ある種わかりやすい政策を有権者が一番何を望んでいるかをストレートに捉えることが出来なかった面を反省し、さらに政策を磨き込んでいきたい等と述べた。

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有権者の関心に応えられたか/有権者の関心は

れいわ新選組は消費税廃止を訴えてきたという。選挙後、各党の消費税廃止についての訴えはトーンダウンしたという。消費税廃止を本気で実行していこうとするのはれいわ新選組だけだという。共産党の小池さんは、議席を減らしたことは残念で、捲土重来を期したいという。衆議院に続いて参議院選挙でも自民公明が過半数を割ったということは、前向きな結果だ。1人区での野党候補者1本化に共産党は貢献した。今の日本の政治は、自民党政治を延命させ暮らしを壊して大軍拡を進め、排外主義を強め、それとも自民党政治に変わる新しい流れを作るのか。いまは歴史的な分かれ目にある。消費税の減税に向かわなければいけない。人権と民主主義を守るために、強く大きな党を作るという決意だとのこと。日本保守党の有本さんは、結党から1年9か月で、はじめて参議院選挙に臨み、2議席を獲得。比例代表で300万人に迫る票をもらった。衆議院選挙のときの2.5倍。党をあげてがんばりたいという。立憲民主党の大串さんは、選挙結果について、チャレンジャーの立場で受け止めているという。24の議席を獲得し2つ増やしたが、比例については伸び悩んだ面がある。中道リベラルな立場から、野党の中で存在感を発揮しなければいけない。野党第一党として声を届ける役割がある。自民党の木原さんは、自民党は結党70年であり、節目の選挙だったという。政権与党として、社会保障も、外交安保も選挙の中で応対をしていたのでストレートに国民へ声を届けられなかったという。これからは政策を磨き込んでいくという。今回の選挙、有権者はどのような点に関心を持ったのか。出口調査では、一番の関心は物価高・経済対策が48パーセント。ついで年金・社会保障が18パーセント、少子化対策が12パーセント。SNS上で選挙に関連した単語のX投稿数は、もっとも多かったのが「外国人」に関する投稿だった。7月12日頃から一気に増えた。消費税については、選挙戦序盤に投稿が増え、その後も高い関心となった。自民の木原さんは、有権者の関心がどこにあるかはXを見てきたという。経済、物価高対応に関心が高いことは承知をしていた。違法外国人ゼロを訴えていた。

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立憲民主党の大串さんは、有権者の関心について、物価高が最大の争点だと考えたという。選挙終盤には、外国人対策についての関心が増えてきた。これについては、対立や分断を煽るのではなく、多様性を尊重する社会を作るべきだという発信を強めた。しかし届いたかどうか、これからの課題となった。国民民主党の浅野さんは、手取りを増やすというキーワードで訴えた。物価高について政治が手を打ってくれという声を聞いてきた。生活者目線での政策実現を重視した。その結果比例票は過去最高、昨年の総選挙と比べて25パーセント増の票を獲得。今後の経済発展は議論を深めないといけない。参政党の梅村さんは、日本人ファーストというスローガンの意味について説明した。

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選挙戦 議論は深まったか

日本維新の会・岩谷氏は構造的な日本の問題は社会保障だと話した。公明党・三浦氏は中長期的な経済成長が社会保障を守ることにつながると話した。国民民主党・浅野氏はパイ全体をいかに増やすかを各党がしっかり考えるべきだと話した。立憲民主党・大串氏は企業利益を労働分配に回すことを訴えたと話した。自民党・木原氏は賃金が物価高を超えなければ消費につながらないと話した。

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有権者の投票行動は/各年代は

有権者の投票行動について。総務省のまとめによると、今回の参院選の投票率は58.51%と前回より6.46ポイント上昇した。次に比例の投票先を年代別に見ると、年代が高いほど自民党や立憲民主党が多くなっている。一方で若い世代は国民民主党や参政党が多くなっている。また投票時に参考にしたメディアについて「SNS・動画サイト」を選んだ人に比例投票先を尋ねたところ、参政党や国民民主党が多くなっていて、自民党などの既成政党は少なくなっている。

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大串さんは「これまで掲げてきた政策を若い世代の人に向けてパッケージングできなかったことが今後の課題」などと話した。梅村さんは「若い世代の支持が特筆して多い。支持者の方が様々な媒体で政策を広めてくれたことが今回の勝因」などと話した。木原さんは「若い世代から支持を得られていないことは謙虚に受け止めなければならない。今後若い世代向けの政策をどう訴えていくか考えていく」などと話した。浅野さんは「国民民主党としては1つのシンボリックなワードを繰り返し訴えてきた。それが選挙戦を戦う力になったと思う。ただ高齢者からの支持をどう獲得するかは課題が残る」などと話した。岩谷さんは「現実的な政策を訴えてきた。これからも訴え続けていきたい」などと話した。三浦さんは「投票率の上昇は喜ばしい。政治は結果を出さなければならない。しっかり答えを出していきたい」などと話した。小池さんは「共産党を伸ばせばこういう日本になるということをしっかり訴えていくことが課題」などと話した。高井さんは「れいわの支持層は40~50代の就職氷河期世代。消費税を廃止して企業及び超富裕層に大口の負担を求めるべき」などと話した。有本さんは「保守党はSNSの声から生まれた政党なのでその背景が影響していると思う。とにかく日本を豊かにし、外国人との共生のために適切な枠を設けることを主張していく」などと話した。

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支持の拡大をどう図る

支持の拡大をどう図るか。公明党・三浦氏は「愚直に結果を出していくことが重要。見える化を図っていく挑戦を続けたい」、自民党・木原氏は「1つ1つ政策を前に進めていく。ようやく成長を観る時代に入ってきた。これをどう持続させていくかが一番重要。その原点は賃上げと投資の増加。特に地方で実現していくことが重要」「SNSも広がっていくためにはある種のドブイタが必要。私達はまだそこまでいっていない。SNS戦略もしっかり磨きをかけていきたい」、日本維新の会・岩谷氏は「野党側でまとまれば結果を出せる。是々非々で向き合っていきたい」、立憲民主党・大串氏は「SNSの特性を活かしてターゲティングをしていくことを重視してきた。地道な取り組みが今後必要になる」、国民民主党・浅野氏は「情報発信の中身がこれから重要になる」、参政党・梅村みずほ氏は「外国人政策で連携できる政党はあると思う」、参政党・梅村みずほ氏は「外国人政策で連携できる政党はあると思う」、れいわ新選組・高井幹事長は「消費税廃止を愚直に訴えていく」、共産党・小池氏は「党の自力を大きくしていくことがいちばんの課題」などと述べた。

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今後の政治のあり方は

今後の政治のあり方について。有本さんは「日本保守党はなぜ政治が進まないのか、その内幕を国民に問うていく」などと話した。小池さんは「野党は国民の願いを全力で叶えるべき」などと話した。高井さんは「多党化の時代に連立政権は常識。連立を成功させるには与党の譲歩が必要不可欠」などと話した。梅村さんは「与党・野党問わず日本を豊かにする政治を全員野球で行うべき」などと話した。三浦さんは「国民が納得できる政治の実現が求められている。公明党が先頭に立って合意形成を図る」などと話した。浅野さんは「対決より解決の姿勢が各党それぞれに必要になる」と話した。岩谷さんは「与党の過半数割れによって野党側に大きな責任が課されるようになった」と話した。大串さんは「野党第一党として議論をリードしたい」と話した。木原さんは「多党制が決められない政治になってはいけない」と話した。

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(エンディング)
エンディング

エンディングの挨拶。

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