工房があるのは愛媛県松前町、額縁職人の風雅さんが30年前に妻と開いた。美術品に加え、思い出の品を額装している。徐々に視力を失う病を患っている浅沼裕子さんは、母が床屋で使っていたハサミと父の愛する太鼓のバチを持ち込んだ。カウンセラーとして前進する娘の心には、同じく視力を失っていく中で必死に生きる父の姿が刻まれている。
風雅さんが手掛けてきた額装は300を数え、両親の結婚指輪や余命宣告を受けた夫のために集めたお守りなど、人々の思いは様々だ。喜安嶺さんは亡き母が作っていた梅干しを預け、闘病中でもおにぎりを作って勇気づけてくれたという愛を形に残した。父の興さんは夜に梅の芯抜きをしたことを懐かしみ、家族は新たな絆で結ばれた。一方、八丈島に帰った浅沼裕子さんは両親に額を披露、父の宏雄さんは心で作品を眺めた。
風雅さんが手掛けてきた額装は300を数え、両親の結婚指輪や余命宣告を受けた夫のために集めたお守りなど、人々の思いは様々だ。喜安嶺さんは亡き母が作っていた梅干しを預け、闘病中でもおにぎりを作って勇気づけてくれたという愛を形に残した。父の興さんは夜に梅の芯抜きをしたことを懐かしみ、家族は新たな絆で結ばれた。一方、八丈島に帰った浅沼裕子さんは両親に額を披露、父の宏雄さんは心で作品を眺めた。
住所: 愛媛県松山市衣山2-6-50