至誠会第二病院、元理事長の逮捕を受けて病院の再生に向けた会議が開かれた。新理事長を筆頭に、経営サイドと現場サイドが意見を交わす。最大の問題は人材の確保だが、炙り出された問題点は人材と最新設備の不足、専門性の軽視、医局頼みの採用、経営の独断。人材については、人件費の総額が低く抑えられ欠員が出ても補充がままならない状況だった。設備投資の遅れも深刻で、30~40年前の機材を大事に使い続けている状況。専門性を軽視した象徴は、皮膚科と耳鼻科がなくなったこと。そして、偏った採用。かつては大学の医局頼みで医師の半数を占めていたという。全てに通じるのが経営手法の問題、事件の前は元理事長1人に権限が集中しガバナンスがきかなくなっていた。多くの総合病院には院長とは別に理事長がいるが、至誠会第二病院はそのバランスを失い近視眼的になっていたという。そして生まれ変わった経営体制、意思決定をかつてのように合議制に戻した。さらに、今では医師や看護師など現場の声を聞く場も定期的に設けている。
住所: 東京都世田谷区上祖師谷5-19-1
URL: http://www.shiseikai-daini-hosp.jp/
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