きょう取締役会を開いたフジテレビHDは新たな取締役候補として元ファミリーマート社長の澤田貴司氏や多摩大学大学院教授の堀内勉氏、弁護士の花田さおり氏ら4人を来月予定されている株主総会に提案する人事案を公表。株主のダルトン・インベストメンツが提案した12人の取締役候補は含まれなかった。ダルトン側が指摘していた課題について「すでにより踏み込んだ対応がなされているか事実認識が異なる」などとして反対意見を表明。また当面の経営指針として「人的資本経営の推進」、「ガバナンス重視経営への転換」など4項目からなる「改革アクションプラン」を策定したことも明らかにした。この中では人権ファーストのもと長く安心して働ける環境整備のほか、コンテンツを基軸に多様な収益機会を得る事業構造へ転換するなどとしている。さらに政策保有株1000億円超を3年以内に売却するなどして5年間で2500億円規模の成長投資を行っていく方針を示した。