昨年度までの決算で10年連続の最終赤字の液晶パネルメーカー、ジャパンディスプレイは台湾の液晶パネルメーカーと提携し消費電力を抑えた次世代の有機ELを使った車載向けパネルの量産を進めると発表した。会社は独自技術の用途を広げることで経営の立て直しにつなげたい考え。発表によるとジャパンディスプレイは台湾の液晶パネルメーカー「イノラックス」と業務提携したということだ。具体的には「イノラックス」の子会社と連携して消費電力を抑えた次世代の有機ELを使ったパネルを車載向けにも拡大するとしている。そのうえで次世代の有機ELの生産を始める予定の千葉県茂原市の工場で車載向けについても2027年の量産を目指すとしている。ジャパンディスプレイは中国メーカーとの価格競争やスマートフォン向けの販売の減少などを背景に昨年度までの決算で10年連続の最終赤字となっている。今回の提携で独自技術の用途を広げることで経営の立て直しにつなげたいとしている。