原発事故から14年、除染土の仮置きは関東・東北の7県で2万9000か所。この他にも国の基準は下回ったが、住民の要望などで除染された自主除染による土が各地に残されている。千葉県の9つの市にアンケートを行ったところ、自主除染による土は500か所以上に残されていることが分った。国は先月ガイドラインを公表した。国が主導で除染を進めた場所だけでなく自主除染の土も処分が可能としている。低線量の場合はそのまま埋める、処分場所の明示や囲いを設けること、モニタリングの継続などを求めている。千葉県内9市へのアンケートではガイドラインに沿った処分に課題があるとしたのは7市だった。千葉県内では土地開発などの際に業者が除染土を掘り起こし、土が行方不明になるなどの問題があった。専門家は土が事実上放置されることを最も懸念していると指摘、国・自治体・東京電力が協議した上で最終処分に向け体制整備などを進めなければならないとしている。