群馬県にある草津白根山のうち湯釜につながる登山道について、草津町は火山活動が高まった2009年以降立ち入りを禁止している。火山活動が比較的落ち着いていたことなどから町は規制を緩和し、今月下旬から来月末の期間に監視員を同行させるなどの条件付きで登山道を通行できるようにするとしていた。ただ気象庁がおととい、湯釜付近ではことし5月下旬以降火山性地震がやや増加し、6月ごろから地下の浅い部分で緩やかな地殻変動が始まっている可能性があり今後火山活動が高まる可能性があると指摘した。これを受けて草津町は、今月下旬から予定していた立ち入り禁止措置の緩和を中止すると発表した。草津町は「安全を優先する中で規制緩和をするべきでないと判断した。火山活動が収まれば来年度以降、改めて安全対策を確認し緩和に向けて取り組んでいきたい」と話している。