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「エイ次郎さん」 のテレビ露出情報

4月下旬ごろに花を咲かせるヒトツバタゴという木は雪が積もったような純白な花が緑の葉を覆い尽くす。実はこの木「ナンジャモンジャ」とも呼ばれ、本州では木曽川流域のごく一部にのみ自生し絶滅危惧2類に指定されている。しかし、関東各地では街路樹や自宅の庭木としてたくさんの人に親しまれている。この木のルーツをたどると江戸時代、今の明治神宮外苑に持ち込まれた1本のナンジャモンジャから広がったことが分かった。明治神宮外苑は再開発の計画が進んでいて、初代ナンジャモンジャはこの地に植えられた。今はその3代目がここに群生している。地域の住民も長年、この時期、白い花の下を散歩することを楽しみにしている。その立派な姿から永井荷風も東京散策のシンボルとして随筆に書き記した。台東区の公園に植えられたナンジャモンジャ。この木を寄贈したのは荒沢悦子さんの父親で、今からちょうど100年前、縁あって神宮外苑から60センチほどの苗木を譲り受け自宅の庭で大切に育てた。戦災を免れ40年以上かけて育て上げたナンジャモンジャを家の増築を機に公園へ移植を決めた。公園への移植後、驚くことが起きる。全国から見学者が訪れ荒沢の自宅にも感謝の手紙がたくさん届いたという。さらに取材を進めると明治神宮外苑が1975年から「なんじゃもんじゃを育てる会」を毎年開催してきたことが分かった。積極的にナンジャモンジャの苗木や種を配り愛好者を増やしてきた。この名木を通して全国の方々との温かい心のつながりを次の世代へ引き継いでいる。神宮外苑から苗木をもらい今も育てている埼玉県幸手市の町田夫妻の庭には苗から育った40本以上の木であふれ、満開を迎えるこの時期は毎年、一般に公開している。見学者も年々増え、今年は1500人ほどが訪れた。ナンジャモンジャは芽が出るまでになんと2年、花が咲くまで10年もかかる。この花の見頃は1週間ほどと短いので都内ではすでに散ってしまっている。

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