日本学術会議は3年ごとに会員210人の半数の選考を行っていて、東京・港区にある学術会議の講堂で総会を開き、ことし9月末に任期が終わる会員に代わる、次の会員候補105人の名簿を承認した。承認した名簿は今後、政府に提出、推薦され、総理大臣が任命したあと氏名や肩書などが公開される予定。3年前、前回の会員選考の際に会議が推薦した会員候補6人を当時の菅総理大臣が任命しなかったが、この6人は今回の名簿に含まれていないという。学術会議が6人を新たに推薦すると、任命に関する手続きは終了したという政府の立場を認めることになるためで、会議は6人の任命と、任命しなかった理由の説明を引き続き求める方針。一方、政府は新たな有識者懇談会を設置し、会議に求められる機能やふさわしい組織体系のあり方などについて議論するとしている。