奈良・葛城市にある引退犬を支援するNPO「日本サービスドッグ協会」で理事長を務める谷口二朗さんは自身も視覚障碍者で今も盲導犬と共に暮らしている。盲導犬は10歳を過ぎると身体機能が弱ってくるので仕事から引退する。その後、引取となるボランティアを探し、そこで余生を過ごす。高齢のため病気や介護のリスクが高く飼い主の苦労も少なくない。しかし、公的な支援はほとんどなくボランティアの善意のみで成り立ってきた。こうした引退犬を引き取る飼い主たちをサポートしようと2003年に全国で初めて設立されたのがこの協会。16歳になる引退犬ガーナを引き取った夫婦。オムツや高齢犬向けの食事は協会から一部を支給してもらえるが、医療費などもかかり毎月3万円程度はかかってしまう。この日、引退犬を引き取ったばかりの飼い主が教会を訪れた。支援金の支給や介護用品の貸し出しサービスがあることを知った飼い主は安心して引退犬と暮らせると話す。協会は寄付金などで運営され資金に余裕はない。それでも人に尽くしてくれた犬たちが穏やかな老後を過ごせるよう活動を続けていく。
