東京・葛飾区は去年6月から区の条例や資料などに関するデータを読み込ませた生成AIのシステムを構築し政策のアイデアを出したり計画を要約したりする作業など職員の業務の効率化に向けて広く活用を進めてきた。区はさらに窓口業務での活用を目指して問い合わせの対応に必要な資料をシステムに読み込ませ、先週から質問に対する回答の精度などを確かめる実証実験を始めている。将来的には窓口で区民から相談を受けた際に職員が必要に応じて生成AIにその内容を入力し回答を参考にしながら対応できるようにしたいとしている。区によると相談業務のノウハウを持つ団塊世代の職員が定年退職して若手職員の割合が増える中、相談の対応に時間がかかるケースもあるということでAIの活用を通して窓口サービスの質の維持や向上につなげたいとしている。