物価の高騰が子育て世帯にも影響を与える中、東京・葛飾区は23区で初めて来年度から区立の中学校の修学旅行費用を無償化する方針を決めた。葛飾区立の中学校では3年生が2泊3日の日程で主に京都と奈良への修学旅行を実施。交通費や宿泊費などで生徒1人当たりおよそ7万円がかかっている。物価の高騰やインバウンド需要の増加などを背景に旅行の費用が上がり、来年度は生徒1人当たり従来を上回る8万円程度を想定している。このため、子育て世帯の負担を軽減させる必要があるとして無償化する方針を決めたという。対象人数はおよそ2900人、2億3000万円余りを来年度の当初予算案に盛り込むことにしている。