萩原一郎特別教授は紙の歴史を振り返り、日本では700年頃に和紙が誕生したという。江戸時代、農家が副業で和紙を作り、大衆化が進んだ。第二次世界大戦中、イギリス人は戦闘機の軽量化のため、七夕などの飾りから着想を得てハニカムパネルの大量生産方法を発明。ロケット開発などにも使われている。また、野島武敏氏は折り紙で植物の葉、昆虫の羽根などを模倣する「バイオミメティクス折り紙」を提唱する。折り紙で何でも作ってしまうという、折り紙設計の研究も進んでいる。萩原氏は「折り紙で海外に負けるわけにはいきません。我が国でリードしていきましょう」などと語った。