台北市から南西に約300キロ離れた台南市。一面に広がるのがパイナップル畑。パイナップル農家の杜正浩さん。中国向けにパイナップルを出荷。3年前、突然中国が輸入を禁止した。中国はその理由を「害虫が検出された」と説明。行き場のなくなったパイナップル。民進党の蔡英文総統は他アジア諸国へ輸出を進めるPRイベントを開催。日本でも台湾産を見かけるようになった。日本の輸入量はここ2年で8倍以上に増えている。中国の輸入禁止は他にも台湾産の果物や水産物など様々なものに及ぶ。民進党への揺さぶり行為だとみられている。杜正浩さんは「結構不満だね、でも慣れたよ。パイナップルは他の国と取引をすればいい。中国に頼らないとやっていけないわけではないからね」などと述べた。中国と近いとされる国民党は勝てばパイナップルを中国に輸出できるようにするというアピールもあった。