台湾ではきょう、与党・民進党の頼清徳氏が総統に就任した。このあと就任演説が行われる予定。現在、建物内で内閣の任命に向けた手続きを行っている。就任式では頼清徳氏が宣誓を行った。頼清徳総統は「憲法に従って職務に尽くすことを台湾の人々に宣誓します」。頼清徳氏は、中国との関係について蔡英文総統の路線を継承し、「現状維持」を掲げて当選した。しかし、民進党は過半数の議席を維持できず、政権と議会が「ねじれ状態」になっている。立法院の権限を強化する法案は、成立を目指す野党が採決を急ぎ阻止を試みた民進党と衝突。今後の中国との関係について頼清徳総統は、中国と対等な立場で対話する姿勢を打ち出している。中国側は頼清徳総統を「台湾独立派」と敵視し、対話に応じていない。