喜多方ラーメンを求めて全国から多くの人が集まる。店は赤字ではないが、それでも店を続けられないという。「蔵一番やまぐち」の79歳の山口定昭さん。明治30年創業、製麺業を営み、その技術を生かしてラーメン店を開いた。スープや麺は山口さんが1人で作っているという。35年にわたり喜多方の味を守り続けている山口さんは80歳目前にして後継者問題に頭を悩ませている。山口さんには子どもが2人いるが継がせる気はないという。山口さんは体力が続く限り営業するつもりだが、後継者の見通しは立っていない。山口さんだけの問題ではない。去年9月、喜多方ラーメンの始祖とも言われた「源来軒」が後継者が見つからず、101年の歴史に幕を下ろした。日本三大ラーメンの一つとも言われる喜多方ラーメン。市内では全盛期に約120店舗あったとされるラーメン店が後継者不足や店主の高齢化などを理由に約90店舗まで減少した。ラーメン店が廃業すると地域経済に影響を及ぼす。危機感を抱いた市はラーメン課を立ち上げ、経営面や後継者問題など聞き取り支援につなげている。市によると、店を閉じる理由の一つが黒字廃業。市は喜多方の味を継承するべく新たな取り組みも始めている。5年前に閉店した店舗を市が譲り受け、新たな担い手育成の場を進めている。
住所: 福島県喜多方市字緑町4532
