「年収106万円の壁」と呼ばれる厚生年金の加入要件の撤廃などを柱とする法案はきのう衆議院で審議に入ったが、立憲民主党は基礎年金の底上げを盛り込んだ修正案(骨子)を自民党に提示。一方で国民民主党も修正案を提出する方向で調整。関係者によると、年金の底上げを盛り込み、財源として所得の高い高齢者に対する年金の減額措置を検討している。カナダで導入されている「クローバック(払い戻し)」制度が念頭にある。また、厚生年金については「労働時間が週20時間以上」との加入要件を撤廃し、国民年金の納付期間の延長も盛り込む方向。