広島市安佐南区西原にある冬木神社の秋祭り。奉納されているのは西原上十二神祇神楽。かつて西原はたびたび洪水に見舞われ飢饉や疫病に悩まされてきた。疫病を追い払い五穀豊穣を祈るために神社に神楽を奉納したのが始まりと伝えられている。都市化が進みさまざまな伝統行事が消えゆく中、今も地域の人々によって守り伝えられている。冬木神社の秋祭りでは西原上十二神儀保存会のメンバーだけでなく地域の子どもたちや若者も参加し神楽を奉納する。今年は新たに4人が加わり夏から練習を重ねてきた。年初めて参加する小学1年生の西川総一郎くん。お父さんの純一郎さんも子供の頃から神楽を舞ってきた。大学生の森江都馬さんは来年の春、静岡県で就職するため地元を離れる予定。でも祭りの時には帰って神楽を舞いたいという。祭りの当日、全員で神社へ参拝した後いよいよ神楽奉納。今年も冬木神社の秋祭りを盛大に終えることができた。