西鉄バスジャック事件発生から約3時間、山口県内で1人の乗客が脱出。これに逆上した少年は新たに68歳の女性に刃を向けた。広島県警は当時バスジャック事件の経験も特殊班もなかった。少年が持っていたのは全長44cmの牛刀。警察は食料品などを差し入れ代わりに負傷者の解放を求めた。事件発生から約5時間、最初に切りつけられた女性1人が開放された。この時、広島県警は突入作戦を計画していたが奥屋PAでの突入作戦は断念。事件発生から約6時間、2人の負傷者が解放されたが68歳の女性は死亡が確認された。
午前0時41分、差し入れと引き換えに少年は新たに女性1人を解放。その後は交渉は膠着状態に陥る。