巨人・菅野智之投手を4年ぶりの最多勝へ導いた球種は「ストレート」。菅野投手は「ストレートが良くなった。去年まで真っすぐをとらえられていたバッターに真っすぐで押し込めたり、ピンチの場面でも真っすぐが最初に頭にきたり、真っすぐを選択できるところがよくなっているなと実感する部分」などと話した。今季のストレートの平均球速は147.9km/h。巨人・内海哲也投手コーチは「下半身の使い方が早くなったりしてつっこみ傾にあると腕が上がってこずに低い位置から出てくるという悪い傾向にあった」などとコメント。今季はわずかながらリリースポイントが高くなり、角度が付いたパワフルなストレートを投げられるようになっていた。全試合でバッテリーを組む小林誠司選手は「角度がつく分回転数や伸びや質が上がってくると思う。智之自身が考えて自分ものにした」などとコメントした。菅野投手は「僕が入団してから日本一になれていない。一戦必勝でしっかりギアを上げて投げていきたい」などと話した。