ロッキード事件で、元総理大臣の田中角栄が逮捕された。ロッキード社は旅客機売り込みのため、日本の政府高官らに30億円の賄賂を渡していた。田中角栄は潔白を主張したが、首相経験者として初めて実刑判決を受けた。田中角栄“闇将軍”と呼ばれながら巨大な派閥を率い続け、死後30年余りたっても人気は衰えない。田中角栄は高等小学校を卒業し、地盤も看板もない男が自らの才覚だけでのし上がってゆき、異名が“コンピューターブルドーザー”。田中角栄の自宅は目白御殿と呼ばれ、全国から陳情客がひっきりなしに訪れた。田原総一朗が、田中角栄は自民党の議員だけじゃなく野党の議員にも金を渡していたと語った。