共同通信社・石井編集委員が元別班員とのやり取りの中で強烈に印象に残ったことは視線だという。見透かされるような感覚で特別な訓練・教育を受けた人という印象を受けたという。石井氏によると別班は実在する心理戦防護課程の出身者がほとんどで尾行や盗聴など特殊なスキルを身につける。別班員たちの多くは表向きは商社マンなどとして活動しているが別人格を形成していたという。また実際に行われていたという諜報活動には外国人を金で買収し情報を聞き出すものもあるとのこと。1975年2月、国会議員のもとに別班とみられる人物から活動内容についての内部告発の手紙があったとしている。石井氏は別班の記事に取り掛かると自衛隊幹部から警告されたことも明かした。日曜劇場「VIVANT」は放送までタイトルと主要キャスト以外の情報を明かさない手法がとられたが、今年5月ごろドラマ制作チームから別班がテーマで著書を参考文献にしたいという連絡を受けた。元別班員に内容を言わずに「VIVANT」をチェックするようメールをすると、ほとんどの元別班員が別班のことを扱うことを知っていたという。