北海道・旭川市で10月サツマイモの収穫体験会が行われた。JAあさひかわサツマイモ部会・鷲尾勲部会長は認知度を深めてもらって旭川の特産品になればいいと話す。なぜサツマイモの収穫が旭川で増え始めているのか。理由の一つは温暖化だという。気象庁のデータでは旭川市でのサツマイモの栽培と重なる時期の日ごとの平均気温が18.7℃。20年前と比べると1.6℃高くなっている。道立総合研究機構上川農業試験場・野田智昭研究主査がもう一つ理由を挙げたのはコメ農家がサツマイモを栽培できるという旭川市ならではの市場だった。ただ、地元では活用方法の模索も始まっている。谷口農場・小関拓哉専務は農産物と加工品を合わせて産地という形でより一層の農業振興につなげていければとコメント。一方、サツマイモの専用施設がないとの課題があることから、JAあさひかわサツマイモ部会・鷲尾勲部会長は地域と連携しながら1カ所に集めて製造と貯蔵や調整できる施設が出来ればいいと話す。