“令和の米騒動”も、新米が徐々に出回り落ち着きを見せ始めている。しかし、コメを巡る新たな問題が様々な場所で起こっていた。すでにコメ不足が解消しているという奄美大島のスーパー「ビッグ2奄美店」では、本州の親戚にコメを送る人や、旅行者とみられる人が大量に購入していくという。ビッグ2奄美店・肥後政和副店長は「5kgで(税抜き)1980円のコメがあるんですけども、それがよく関東や関西中心に、親戚なりに送る方は多い。先ほど観光客らしい方が5袋くらい買っているのを見かけた。もしかしたら送る方がいらっしゃるかも」と話す。しかし、“令和の米騒動”の影響は日本酒メーカーにも及んでいた。島根県の日本酒メーカー・(株)赤名酒造」のSNSに、「食用のコシヒカリを酒に使うからコメがなくなる。今すぐやめろ。食用に回せ」という批判が寄せられた。赤名酒造・三島崇暁社長は「“この人たちが使っているからスーパーにお米が並ばない”といった方に思考がどんどん転換されていって、弊社に攻撃的な投稿があったと感じる。恐怖を感じた」と話し、この書き込みに対し恐怖を覚えたという。さらに赤名酒造・三島崇暁社長は「思い込みでの批判はやめてほしい」とした上で、「弊社含め酒造の皆さんはちゃんとした流通ルートで入手して、お酒・加工食品を製造しているということを理解していただき、日本酒を購入していただきたい」と訴えている。様々な場所に影響を及ぼしている“令和の米騒動”。冷静な対応が求められる。