一向に収まる気配がない令和の米騒動。そんな中、きょうの会見で坂本哲志農水相は「一部の地域において店頭での購入に対し、納品が追いついていないことは承知している。米の円滑な流通の確保に向けた一層の対応を行うように本日改めて要請する」と述べた。国民の怒りを鎮めようと農林水産省はショート動画を公開したが、火に油を注ぐことになった。坂本哲志農水相の「スーパーに行ってみたが、昨日(2日)の話で店員が『水曜日に入る予定です』と言っていた。早晩、米の不足する状態は解消するだろう」との発言が国民の怒りに火を付ける結果になっている。水曜日に東京都内のスーパーイズミを取材すると、店頭には新米が33袋並んでいたが、きのうは12袋と1日で半分以上がなくなっていた。きょう売り場に残った米を数えてみると2袋になっており、次の入荷までに店頭から米が消えるかもしれないという。込め不足の影響はご飯が欠かせないカレーにも及んでいる。千葉県八千代市であさって6年ぶりに開催されるはずだった「八千代カレーフェスティバル」が中止になった。理由の一つは米の確保が困難なため。特産の梨などを使ったご当地グルメ「八千代カレー」。フェスにも参加する予定だった店も米不足が深刻な問題となっていた。ペルフェクトでは北海道産「ゆめぴりか」5kgの仕入れ値が3ヵ月前は1800円だったが、現在は約1.5倍の3000円になっている。八千代市では飲食店23店舗で行われるスタンプラリーのイベントは予定通り開催。