高騰していた米の価格を抑えようと農林水産省は5月以降、随意契約での備蓄米の売り渡しを始めた。以降、コメの平均価格は下落傾向が続いてきた。随意契約の備蓄米は当初、今月末までに売り切ることが求められていたが、農林水産省は期限を延長し9月以降も販売を認めるとした。政府の備蓄米の在庫は3月末には96万トンだったが、今月28日時点では29.5万トンまで減っている。小泉農相は、備蓄米販売延長について、備蓄米の2000円じゃないと買えない方がいる、価格高騰が安定化していない中でで価格高騰の引き金を引いてしまうのではないかとも考えたという。安藤さんは備蓄米があり、ブレンド米、銘柄米、輸入米の4つの品があるなかでどうやって価格の安定化をするのか難しい舵取りを迫られているように思うとした。徳本さんは、備蓄米については農家からしたら最初は驚いて価格介入だと思った、今後備蓄米が全体の相場にどう影響するのか注視しているとした。古野さんは備蓄米放出は消費者に向けたもので正しい判断だったと思うが、今後はずっと備蓄米を放出するのではなく、本来の形で生産を整えることはしなければならない話した。荒幡さんは、生活必需品が不足した場合は多少過剰感を演出するぐらい認知することが重要だと考えている、公共政策として正当化されるものだと思うなどと話した。小泉農相は備蓄米の放出は日本経済成長のためのつなぎのような位置づけだと考えていただきたいと話した。