山形県の上山市に引退した競走馬が暮らす乗馬クラブがある。31頭の馬が暮らしていて、中央競馬で活躍した馬や、一度もレースに出られなかった馬、病気で引退した馬など、9頭の引退競走馬がいる。乗馬クラブ代表・丹野浩美さんは競走馬だった馬を再調教して、馬の余生を支えている。9年前、クラブが閉鎖することになり、丹野さんはオーナーから6頭のサラブレッドを食肉を生産するために太らせる「肥育」にまわすと言われ、そこから考えるようになったという。丹野さんは肥育にまわされるはずだった6頭の馬を引き取り、現在の乗馬クラブを開設した。競走馬として活躍するのは2歳から6歳だが、馬の寿命は20年から30年と長い。登録を抹消された馬たちにはセカンドキャリアとして様々な道がある。しかし、5年後、10年後にその馬たちがどうなったかわかるデータは存在しない。維持費が理由で、その多くが肥育に回されるといわれている。丹野さんは「期待の星として成長していって、その結果走れなかったら容赦なく肥育にまわっているというのは残念だなと思います」とコメントした。この乗馬クラブでは競走馬から乗馬用の馬へ、第二の余生を歩むために再調教のトレーニングを行っている。丹野さんは引退競走馬の現実を広く知ってもらい、彼らのセカンドキャリアを支える環境を整えていきたいと考えている。競馬関係者を中心に動きがあり、大会の開催や一時的に預かる施設の拡充など、各地で動きが広がっているという。
