きょうの株価の見通しについて、T&Dアセットマネジメント・浪岡宏が電話で解説。日経平均予想レンジは、3万6100円~3万6400円。先週金曜日のアメリカ株の影響を受け、軟調に推移するとみている。注目ポイント「アメリカ・ハードデータからの株価見通し」。2月中旬以降、アメリカ株は軟調に推移。日経平均も影響を受けた形でややさえない展開となった。背景にはソフトデータの弱さ、特に関税に対する懸念などがあったとみている。しかし、FRB(連邦準備制度理事会)・パウエル議長は、ここのところハードデータの重要性を強調してる。特に関税の影響でソフトデータは振れやすい点に注意が必要。グラフ「アメリカ実質コア小売売上高(前月比)、3カ月平均」は、個人消費の動向を見る上では、参考になるだろう。1月に落ち込んだあとに2月に回復してることがうかがえる。グラフ「アメリカ家計および非営利団体の預金等と負債動向:預金およびマネーマーケットファド、預金及びマネーマーケットファンド対総負債比率、総負債」を確認。流動性の高い預金や投資の待機資金と呼ばれるMMFに着目。ひとまずは懸念する状況ではないように見える。グラフ「アメリカコア資本財受注(3カ月平均)、アメリカ設備稼働率」を確認。総括すると長期的視点に立てば、アメリカ経済が急減速し、日本株が下落する展開はさほど懸念しなくてよいのではないかなどと解説した。