これまで患者にお薬手帳と保険証の持参を呼びかけていたこの薬局。先月からマイナ保険証の利用を呼びかけることにした。武見敬三厚労大臣「5月・6月・7月と3か月間をマイナ保険証利用促進集中取り組み月間と位置づけ、総力を挙げて取り組んでまいります。医療現場においては窓口での呼びかけが重要です」。マイナ保険証の利用者を増やした病院には最大20万円、クリニック・薬局には最大10万円が支給される。これまで数々の不備が指摘されたマイナ保険証。4月時点で利用率6.56%。男性が喘息の症状がひどくなり薬局に駆け込んだ時、処方箋と普通の保険証を出したら保険証は受け取ってもらえなかった。男性はマイナンバーカードを持っていたが保険証としての登録はしていなかった。男性は転職などもしておらず保険証は有効。男性が駆け込んだ薬局は「厚労省の指示に沿った呼びかけを行ったがそれが強制と受け止められたかもしれない」とコメント。関東のクリニックに通う女性は医師から突如告げられたのはマイナ保険証の優先診察。女性はマイナ保険証の利用登録をしていないため、順番を後回しにされても受け入れるしかないという。このマイナ優先診察を打ち出すクリニックはここだけではない。複数の医療機関で始まっていた。マイナ保険証の利用登録はあくまで任意。こういった状況について厚労省は「マイナ保険証の利用自体は推進しているがマイナ保険証の利用者を優先してくださいとも区別しないでくれとも示したことはない」とした。