きょうの舞台は愛媛の三津浜地区。かつては松山の海の玄関口と呼ばれていた港町で、「三津の渡し」と呼ばれる船が人々の生活の足となってきた。「三津の渡し」が始まったのは室町時代。運賃は無料。年中無休で、年間4万人が利用している。運航補助員の小野尚一さんは、海上保安庁で働いていた経験を生かし乗客の安全に気を配っている。創業180年以上のみそとしょうゆの老舗に残されていた、しょうゆの材料や配分を記した記録を紹介。瀬戸内海を通じて大豆や麦が手に入りやすかった三津浜はみそやしょうゆ造りが盛んで、明治時代には愛媛の経済や文化の中心となった。正岡子規もたびたび三津浜に通い、当時の港の情景を歌に詠んでいる。地域の名物「三津浜焼き」を紹介。三津浜焼きは広島のお好み焼きの影響を受けていて、今の形になったのは昭和30年ごろ。お好み焼きいずみ店主・泉百合子さんは6年前に仕事を定年退職し、長年の夢だった三津浜焼きの店を開いた。店が忙しくなると、地元の同級生たちが手伝ってくれるという。