タイの最大野党「前進党」は、去年5月の総選挙で王室への中傷を禁じる「不敬罪」の改正などを公約に掲げ第一党に躍進したものの、保守派からの反発によって当時のピター党首を首相に選出できなかった。タイの憲法裁判所が、前進党の解党を命じる判断を示し、ピター氏ら幹部の政治活動を今後10年間禁止する決定を出した。前進党の政策をめぐっては、憲法裁が「立憲君主制を覆す試みだ」として違憲と判断したことから、選挙管理委員会が解党処分などを求めていた。ピター氏は解党命令を受け、「国会議員としての役割は終わったが国をより良くするためにあらゆる手段を尽くす」と述べた。前進党に所属する議員らは、後継政党に移籍する。